トップ > レコード・CDソフト・書籍 > SACD > ESOTERIC - ESSG-90209/11(SACDソフト3枚組 モーツァルト歌劇 「ドン・ジョヴァンニ」)《e》【完売】
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最晩年のカラヤンが心血を注いだ、自らのモーツァルト解釈への最終回答。
重厚長大かつ極大のスケールで描き出される生と愛と死のドラマ。
ESOTERICならではのこだわりのSuperAudioCDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audioハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper Audioハイブリッド化を実現してきました。晩年のカラヤンがザルツブルクでの上演と並行して生み出した名盤揃いのオペラの全曲盤の中から、R.シュトラウス「ばらの騎士」、ビゼー「カルメン」に続き、1985年のモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」を世界で初めてSuper Audio CDハイブリッドとして発売いたします。
■「あたかも自らの人生の終着点を暗示するかのよう」
「これは彼の長い試行錯誤の末の解答に他ならない。この作品を処理するのに必要な、しかしカラヤンの美学の中にはこれまでなかった、言葉で表現できない『何か』がここには感じられる。配役も非常に成功しており、歌手たちもカラヤンの意図を十分に実現している。テイトのチェンバロが極めて気の利いたコンティヌオを聴かせていることを付け加えておこう。」
『クラシックCDカタログ89前期』1989年
「冒頭のニ短調の重く強烈な和音を聴くと、カラヤンがこの曲にただならぬ思いを抱いていることが容易に聴きとれる。既に晩年のカラヤン、モーツァルトがオペラ・ブッファの形を取りつつもその中に深刻なテーマを封じ込めた意味を、あたかも自らの人生の終着点を暗示するかのように一音一音深く刻み込んでいく。」
『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲編』1998年
「室内オペラ的なこじんまりした演奏ではなく、大きく構えた壮大なオペラになっている。といっても、それが的を外さないのは、カラヤンの指揮が非常に精緻で、しかも古典的な節度を守りつつ最大限の緊張感を作り出しているからだ。こうして演奏された時《ドン・ジョヴァンニ》は19世紀を呪縛した大オペラとしての本領を発揮する。
『クラシック不滅の名盤800』1997年
「LP期からオペラ録音にも意欲的に取り組んできたカラヤンが《ドン・ジョヴァンニ》をいつ録音するのかは注目の的でもあったのだが、晩年にザルツブルクでの上演に先立って行われた録音は、十分に待った甲斐のあるスケールの大きな名演だった。強烈に響く序曲冒頭の和音から全く隙を感じさせずにドラマを展開するカラヤンの指揮は、レイミーをはじめとする理想的ともいえるキャストにも徹底され、このオペラのデモーニッシュな政策をも浮き彫りにしているし、この録音で初めてレポレロに起用されたフルラネットやエルヴィーラのバルツァもすばらしく、これだけ完成度の高い演奏はもう望めないのではないかとさえ思わせる。」
『レコード芸術選定 クラシック不滅の名盤1000』2007年
「カラヤンは明らかに《ドン・ジョヴァンニ》の暗く、劇的な力に執着していた。晩年は特にそうなっていたのかもしれない。そして、おそるべき序曲を実現させ、恐るべきオペラに入り込む。それは意外にもストイックで、思いのほかエロティックな要素は少ない。もしかしたら女声のせいかもしれない。ツェルリーナを歌うバトルは清純派そのもので、裏はない。トモワ=シントウのアンアも複雑な性格表現など行なわない。真ん中にレイミーノドン・ジョヴァンニがいて、まるで指揮するカラヤンの代理のように、圧倒的な力で死のドラマを支配する。」
『最新版・クラシック不滅の名盤1000』2018年
収録曲 / 詳細
モーツァルト
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K. 527(全曲)
2幕のドランマ・ジョコーゾ
台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ
楽譜:ベーレンライター版新モーツァルト全集使用
[配役]
ドン・ジョヴァンニ(好色な若い貴族) サミュエル・レイミー(バリトン)
騎士長 パータ・ブルチュラーゼ(バス)
ドンナ・アンナ(その娘、ドン・オッターヴィオの許嫁) アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
ドン・オッターヴィオ イェスタ・ウィンベルイ(テノール)
ドンナ・エルヴィーラ(ブルゴス出身の淑女、ドン・ジョヴァンニに捨てられた) アグネス・バルツァ(メッゾ・ソプラノ)
レポレッロ(ドン・ジョヴァンニの下僕) フェルッチョ・フルラネット(バス)
マゼット(ツェルリーナの恋人) アレクサンダー・マルタ(バス)
ツェルリーナ(農民の女の子) キャスリーン・バトル(ソプラノ)
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル)
チェンバロ:ジェフリー・テイト
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
DISC 1
序曲/第1幕
[1] |
序曲 |
[2] |
− 第1幕 −
第1曲 導入「夜も昼も苦労して」(レポレッロ、ドンナ・アンナ、ドン・ジョヴァンニ、騎士長) |
[3] |
レチタティーヴォ 「お父様が危ないの、早くお助けしなくては」(ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ) 第2曲 伴奏つきレチタティーヴォと二重唱 |
[4] |
「ああ神様、どうして」(ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ) |
[5] |
「全隊 とまれ!休め!貴様をたずねて」(スニーガ、モラレス、ホセ、帰営する部隊の隊長) |
[6] |
「出て行って、ひどい人、出て行って!」」ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ) |
[7] |
レチタティーヴォ 「さて急ごうか、おや、どうした」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[8] |
第3曲 アリアと三重唱 「ああ、だれが教えてくれるでしょう」(ドンナ・エルヴィーラ、ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[9] |
レチタティーヴォ「どなた?」−「や、なんだこれは」(ドンナ・エルヴィーラ、ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[10] |
第4曲 アリア「 奥様、これがうちの旦那の手がけた女のカタログで」〔カタログの歌〕(レポレッロ) |
[11] |
第5曲 二重唱と合唱「恋をする娘さん」(ツェルリーナ、合唱、マゼット) |
[12] |
レチタティーヴォ「やれやれ、やっと消えたな・・・」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、ツェルリーナ、マゼット) |
[13] |
第6曲 アリア「わかりました、旦那」(マゼット) |
[14] |
レチタティーヴォ「やっと二人になれた」(ドン・ジョヴァンニ、ツェルリーナ) |
[15] |
第7曲 小二重唱「あそこで二人は許し合おう」(ドン・ジョヴァンニ、ツェルリーナ) |
[16] |
レチタティーヴォ「お待ち、悪い人」(ドンナ・エルヴィーラ、ツェルリーナ、ドン・ジョヴァンニ) |
[17] |
第8曲 アリア「消えて、裏切り者は!」(ドンナ・エルヴィーラ) |
[18] |
レチタティーヴォ「どうも今日は悪魔のやつが楽しみおって」(ドン・ジョヴァンニ、ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ) |
[19] |
レチタティーヴォ「まあ、まだいたのね」(ドンナ・エルヴィーラ) |
[20] |
第9曲 四重唱「お気の毒な方、信用してはなりません」(ドンナ・エルヴィーラ、ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ、ドン・ジョヴァンニ) |
[21] |
レチタティーヴォ「可哀想な女だ」(ドン・ジョヴァンニ) 第10曲 伴奏付きレチタティーヴォとアリア |
[22] |
「ドン・オッターヴィオ・・・私死にたい気持ち」(ドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ) |
[23] |
「もうわかったでしょう、だれが私の名誉を犯そうとしたか」(ドンナ・アンナ) |
[24] |
レチタティーヴォ「どうして信じられようか」(ドン・オッターヴィオ) |
[25] |
第10曲a アリア「あの人の心の安らぎこそ、私の心の安らぎで」(ドン・オッターヴィオ) |
DISC 2
第1幕/第2幕
[1] |
レチタティーヴォ 「なんとしてもおれは、この狂気の世界から逃げ出したい」(レポレッロ、ドン・ジョヴァンニ) |
[2] |
第11曲 アリア 「酒が頭にまわるまで」[シャンパンの歌](ドン・ジョヴァンニ) |
[3] |
レチタティーヴォ 「マゼット・・・聞いて・・・ねえマゼット」(ツェルリーナ、マゼット) |
[4] |
第12曲 「ぶってよ、ぶってよ、私のマゼット」(ツェルリーナ) |
[5] |
レチタティーヴォ 「皆さんいかがです」(マゼット、ドン・ジョヴァンニ、ツェルリーナ)
第13曲 第1幕フィナーレ |
[6] |
「早く、早く・・・あいつの来る前に」(マゼット、ツェルリーナ) |
[7] |
「さあ、元気良く、目をさます!」(ドン・ジョヴァンニ、合唱) |
[8] |
「この茂みの蔭に隠れれば」(ツェルリーナ、ドン・ジョヴァンニ、マゼット) |
[9] |
「勇気を出しましょう」(ドンナ・エルヴィーラ、ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ、レポレッロ、ドン・ジョヴァンニ) |
[10] |
「お休み下さい、美しい娘さん」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、マゼット、ツェルリーナ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、ドン・オッターヴィオ) |
[11] |
− 第2幕 −
第14曲 二重唱 「ばかめ、いい加減にしろ」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[12] |
レチタティーヴォ 「レポレロ!」−「へい、旦那」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[13] |
第15曲 三重唱 「ああ、どうしたの私の心は」(ドンナ・エルヴィーラ、レポレッロ、ドン・ジョヴァンニ) |
[14] |
レチタティーヴォ 「どうだ、見たか」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[15] |
レチタティーヴォ 「来ましたわ」(ドンナ・エルヴィーラ、ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[16] |
第16曲 カンツォネッタ 「窓に姿を見せておくれ」[ドン・ジョヴァンニのセレナード](ドン・ジョヴァンニ) |
[17] |
レチタティーヴォ 「だれか、窓のところに来たぞ」(ドン・ジョヴァンニ) |
[18] |
レチタティーヴォ 「もう少しがんばろう」(マゼット、ドン・ジョヴァンニ) |
[19] |
第17曲 アリア 「お前らの半分はこっちへ行け」(ドン・ジョヴァンニ) |
[20] |
レチタティーヴォ 「しーっ・・・ 静かに・・・」(マゼット、ツェルリーナ) |
[21] |
レチタティーヴォ 「痛え、頭が痛え!」(兵士たち、モラレス) |
[22] |
第18曲 アリア 「ねえ、あなたおとなしくしていたら」[薬屋の歌](ツェルリーナ) |
[23] |
レチタティーヴォ 「松明の灯りがたくさん近づいて来る」(レポレッロ、ドンナ・エルヴィーラ) |
[24] |
第19曲 六重唱 「こんな暗い所で一人になったら」(ドンナ・エルヴィーラ、レポレッロ、ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ、ツェルリーナ、マゼット) |
DISC 3
第2幕
[1] |
レチタティーヴォ「ではお前だねうちのマゼットをひどい目に」(ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィーラ、ドン・オッターヴィオ、マゼット) |
[2] |
第20曲 アリア「ああお赦し下さい、皆さん、お赦しを!」(レポレッロ) |
[3] |
レチタティーヴォ「待て、ひどい人、お待ちなさい」(ドンナ・エルヴィーラ、マゼット、ツェルリーナ、ドン・オッターヴィオ) |
[4] |
第21曲 アリア「私の愛する人を慰めに行って下さい」(ドン・オッターヴィオ)
第21曲b オーケストラ伴奏つきレチタティーヴォとアリア |
[5] |
「神様、なんというほどのことを」(ドンナ・エルヴィーラ) |
[6] |
「あの情け知らずの心は私を裏切った」(ドンナ・エルヴィーラ) |
[7] |
レチタティーヴォ「あっはっは、良い女だったな!」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、騎士長) |
[8] |
第22曲 二重唱「ええ、騎士長様のお石像様・・・」(レポレッロ、ドン・ジョヴァンニ) |
[9] |
レチタティーヴォ「安心して下さい、あの悪者はまもなく」(ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ)
第23曲 オーケストラ伴奏つきのレチタティーヴォとアリア |
[10] |
「冷たい人ですって? いいえちがいます!」(ドンナ・アンナ) |
[11] |
「言わないで下さい、あなた」(ドンナ・アンナ) |
[12] |
レチタティーヴォ「ああ、あの人に言うとおりにしよう」(ドン・オッターヴィオ)
第24曲 第2幕フィナーレ |
[13] |
「さて、食事の仕度はできたな」(ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[14] |
「私の愛の最後のしるしを」(ドンナ・エルヴィーラ、ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ) |
[15] |
「ドン・ジョヴァンニ、お前が食事に招いてくれたので、参上したぞ」(騎士長、ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、合唱) |
[16] |
「ああ、あの裏切り者はどこだ」(ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、ツェルリーナ、ドン・オッターヴィオ、マゼット、レポレッロ) |
詳細
録音 |
1982年9月、1983年9月(台詞部分)、ベルリン、フィルハーモニー |
初出 |
2741 025(LP)、410 088-2(CD)(1983) |
日本盤初出 |
78MG0645〜7(LP)、410 088-2(CD、輸入盤)(1983年12月1日) |
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