ひろがる、リビングの音楽。HDMIセレクター搭載Hi-Fiステレオアンプ
近年HDMIによるテレビおよび周辺の映像機器との接続が可能なHi-Fiクオリティのアンプへのニーズが急速に高まっています。
NR1200は、この要望に応えるために既存の製品カテゴリの枠にとらわれることなく企画、開発された全く新しいHi-Fiステレオアンプです。 CDやレコードのような既存の音楽メディアに加え、ネットワークオーディオやストリーミングサービス、さらには映像コンテンツも含む幅広い音楽ソースを余すことなく楽しむことができます。
特徴
2chフルディスクリート・パワーアンプ
定格出力75W + 75W(8 Ω)のフルディスクリート・パワーアンプを搭載。サウンドマネージャーにより厳選された高音質パーツを用いて徹底したサウンドチューニングを行っています。また、L/Rチャンネルを左右対称に配置するシンメトリカル・レイアウトにより、左右の電源ラインおよび信号ラインを等長とし、チャンネル間の音質差を排除。明瞭な音像定位と安定したサウンドステージの描写を可能にしています。
2系統の金メッキスピーカーターミナル
スピーカーターミナルには確実な接続が可能なスクリュータイプを採用。経年変化や信号の劣化を防止する金メッキ加工を施しています。2系統の端子を備えており、バイワイヤリングによる高音質化や2組のスピーカーを切り替えての使用が可能です。
カスタムブロックコンデンサー&ダイオード
アンプの性能の根幹を支える電源回路のキーパーツには入念なリスニングテストによって厳選された高音質パーツを贅沢に使用しています。パワーアンプ回路に電源を供給するブロックコンデンサーにはNR1200専用のカスタムコンデンサー(6,800μF ×2)を採用。電源トランスには大型のEIコアトランスを採用し、大音量時にも余裕を持った電源供給を可能にしています。二次巻線は回路ごとに独立させ、繊細なアナログオーディオ回路やパワーアンプ回路への高周波ノイズの回り込みを排除しています。さらに高音質フィルムコンデンサーなど、厳選したパーツを用いて細部に至るまで徹底した音質チューニングを行うことにより、きめ細かく表情豊かな音色と透明感が高く、深い奥行きを感じさせる空間表現力を実現しました。
ダブル・ディファレンシャル構成のD/A変換回路
D/A変換回路には、上位モデルでも採用実績のある旭化成エレクトロニクス製 32bit D/Aコンバーター「AK4458VN」を搭載しています。NR1200ではL/Rそれぞれに2ch、合計4chのD/Aコンバーターを用いるダブル・ディファレンシャル構成のD/A変換回路を採用。ノイズを低減することにより、高いS/N比と透明感の高い空間表現を実現しています。
独立型セレクター/ボリュームIC
アナログオーディオ回路には入力セレクター、ボリューム、出力セレクターそれぞれの機能に特化した高性能カスタムデバイスを用いることにより信号経路を最短化。不要な回路の引き回しを排除することにより、透明感が高く情報量の豊かなサウンドを実現しています。
ダイレクト/ピュアダイレクトモード
M-DAX、トーンコントロール、左右バランスの調整を行わず、入力信号に一切の加工を行わずそのまま増幅する「ダイレクトモード」、さらにノイズの発生源となる本体のディスプレイ回路を停止して再生音の純度を高める「ピュアダイレクトモード」を備えています。
高周波ノイズコントロール
ネットワーク、USBなどのデジタル回路への電源供給には専用のトランスを用いて、アナログ回路との相互干渉を排除しています。また、デジタル電源回路の動作周波数を通常の約3倍に高速化してスイッチングノイズを再生音に影響の及ばない可聴帯域外へシフトさせています。 シールドにより回路間のノイズの飛び込みを抑え、電源ラインに流入するノイズはデカップリングコンデンサーを用いて除去しています。エルナー社製オーディオグレード表面実装コンデンサーを採用するなど、挿入するコンデンサーの種類や定数は、サウンドマネージャーによる試聴を繰り返しNR1200に合わせて最適なものを選定し直しました。さらには基板やシャーシを固定するビスやワッシャーの種類を使用する箇所に応じて変更しグラウンドインピーダンスを最適化するなど、これまでに積み重ねてきた様々なノウハウを用いて音質をまとめ上げています。
2.2chプリアウト
2.2chプリアウトを装備しているため、外部パワーアンプの追加によるフロントスピーカーの音質向上や、パワーアンプダイレクト入力のあるプリメインアンプとの組み合わせによるHi-Fiオーディオシステムとのフロントスピーカーの共有が可能です。また、サブウーファーを2台接続してより厚みのある低音を再生することもできます。
5入力/1出力のHDMI端子を搭載
HDMI端子は入力5系統、出力1系統を装備しています。出力端子はオーディオ・リターン・チャネル(ARC)に対応しているため、ARC対応テレビとHDMIケーブルで接続すればテレビへの映像の送信とテレビからの音声信号の受信の両方が行えます(※ リニアPCMステレオのみ)。HDMIコントロール機能(CEC)にも対応しており、HDMI接続したテレビと電源ON/OFFを連動させたり、テレビのリモコンでNR1200の音量を調整したりすることができます。また、すべてのHDMI端子がデジタル映像コンテンツの著作権保護技術「HDCP 2.3」に対応しており、4K対応チューナーやビデオプレーヤーなどから入力した映像をパススルーすることができます。
4K Ultra HD / 60pビデオパススルーに対応
HDMI入力は、毎秒最大60フレームの4K映像信号に対応。4K / 60p入力に対応したテレビと接続することで、高精細かつスムーズな映像を表示することができます。さらに、[ 4K / 60p / 4:4:4 / 24bit ]や[ 4K / 60p / 4:2:0 / 30bit ]、[ 4K / 60p / 4:2:2 / 36bit ]などの映像フォーマットに対応しており、色情報の密度と階調性のなめらかさを両立した映像を楽しめます。さらに、従来のHD映像フォーマットの2倍以上の広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーにも対応しています。
HDR10 / HLG対応
NR1200は、映像のダイナミックレンジを拡張する「HDR(High Dynamic Range)」信号のパススルーに対応しています。「Ultra HD Blu-ray」に採用されている「HDR10」に加えて「HLG(Hybrid Log-Gamma)」にも対応しているため、パッケージメディア、ストリーミング、放送など様々なソースでHDRコンテンツを楽しむことができます。
ALLM対応
HDMI 2.1の新機能「ALLM(Auto Low Latency Mode)」に対応。ALLMに対応したプレーヤー(ゲーム機)およびテレビと接続すると、ゲームプレイ時にAVアンプとテレビが自動的に低遅延モードに切り替わり、映像の遅延を低減します。
充実のネットワークオーディオ機能
ワイヤレス・オーディオシステム「HEOS」のテクノロジーによるネットワークオーディオ機能を搭載。セットアップ、操作は無料のHEOSアプリで誰でも簡単に。ストリーミングサービスやインターネットラジオをはじめ、ローカルネットワーク上のミュージックサーバー(NAS / PC / Macなど)やUSBメモリーに保存した音源やスマートフォン、タブレット、Bluetooth®機器など、多彩な音源を再生できます。さらに同一のネットワークに接続した他のHEOSデバイスにNR1200で再生中の音楽を配信することもできます。
音楽ストリーミングサービス、インターネットラジオ
mazon MusicやAWA、Spotify、SoundCloudなど話題の音楽ストリーミングサービスに対応。ストリーミングサービスでは、これまでのように自分の好きなアーティスの楽曲を選んで再生することはもちろん、最新楽曲から往年の名曲まで、音楽のジャンル、時代、その日の気分などで選べる多種多様なプレイリストが豊富に用意されているため、新たな音楽との出会いの可能性が無限に広がります。また、音楽、トーク、ニュースなど世界中のインターネットラジオも楽しむことができます。MP3、WMA、AACフォーマットで配信されているインターネットラジオ放送に対応しています。インターネットラジオ局の検索は、「TuneIn」のデータベースからジャンルや地域、言語などをもとに簡単に行うことができます。 ※ NR1200でAmazon Music、AWAをお楽しみいただくには各サービスの有料プランのアカウントが必要です。
Amazon Alexaでの音声コントロールに対応
NR1200は、Alexa搭載デバイスからの音声コントロールに対応。Alexaに話しかけるだけで再生、停止、スキップや音量の調整などの基本的な操作に加えて、Amazon Musicの楽曲から楽曲名やアーティスト名、年代、ジャンルなどを指定して再生することができます。また、TuneInのデータベースに登録されている世界中のインターネットラジオから好きな放送局を音声で呼び出すこともできます。 ※ NR1200を音声で操作するには「HEOS Entertainment」スキルをAndroid / iOSデバイスのAlexaアプリ上で有効にする必要があります。
5.6 MHz DSD & ハイレゾ音源対応
ミュージックサーバーやUSBメモリーに保存したDSDファイルやハイレゾ音源の再生に対応しています。DSDファイルは5.6MHzまで、PCM系ファイルは192kHz/24bitまで再生することができます。さらに、DSD、WAV、 FLAC、Apple Losslessファイルのギャップレス再生にも対応。クラシック音楽や、ライブ盤などを聴いても曲間で音が途切れることがありません。
Bluetooth®
スマートフォンやタブレット、PCなどのBluetooth(A2DPプロファイル)対応機器からのワイヤレス音楽再生に対応。AVRCPプロファイルにも対応しているため、本機のリモコンで再生、一時停止、スキップなどの操作を行うこともできます。最大8台までのBluetooth機器とペアリングすることができます。
Bluetooth送信機能を追加
NR1200で再生中の音声をBluetoothヘッドホンで受信して楽しむことができます。たとえば、リビングのスピーカーで再生している音楽をキッチンでヘッドホンで聴いたり、夜間などスピーカーで大きな音が出せない時間帯にBluetoothヘッドホンで映画を楽しんだりすることができます。 ※ NR1200からはヘッドホンの音量を調整できません。音量調整機能付きのBluetoothヘッドホンをご利用ください。 ※ ファームウェア・アップデートによる対応を予定しています。
AirPlay 2対応
iOS 11.4で追加された新機能「AirPlay 2」に対応。iOSデバイスからのApple Music※の再生や複数のAirPlay 2対応機器によるマルチルーム再生が可能です。また、操作を行ってから音声が再生されるまでの時間の短縮や動画コンテンツを再生した際の映像と音声との同期精度の向上など、より快適にコンテンツを楽しめるように従来のAirPlayからアップデートされています。さらに、Siriによるボイスコントロールも可能なため、Apple MusicやiPhoneのライブラリから声で選曲することができます。 ※ Apple Musicの楽曲をお楽しみいただくには有料プランのアカウントが必要です。
2.4 / 5 GHzデュアルバンドWi-Fi対応
NR1200は、Wi-Fi(無線LAN)接続に対応しているため、設置場所に有線LAN環境がなくても、ネットワークオーディオ、インターネットラジオの再生やアプリでの操作が行えます。2.4 GHz帯に加えて5 GHz帯にも対応しており、より安定した通信が可能です。ルーターへの接続は、ボタンひとつでつながる「WPS」やiOSデバイス(iOS 7以降)による設定にも対応。テレビ画面に表示されるガイダンスに沿って簡単な操作でネットワーク接続が行えます。
Phono入力装備
MMカートリッジ対応のPhono入力を装備しています。フォノイコライザーを内蔵していないレコードプレーヤーでも直接接続して手軽に楽しむことができます。
「ワイドFM」対応FM/AMチューナー
FM/AMラジオチューナーを搭載しておりラジオも良い音で楽しめます。95MHzまでのFMラジオの受信に対応しているため、全国で開局が進んでいるFM補完放送「ワイドFM」を聴くことができます。また、最大で56の放送局をプリセット登録できます。 ※ FM補完放送(ワイドFM)とは、AM放送局の放送区域において、難聴対策や災害対策のために、従来のFM放送用の周波数(76 MHz〜90 MHz)に加えて、新たにFM放送用に割当てられた周波数(90 MHz〜95 MHz)を用いて、AM番組を放送すること意味しています。
Marantz 2016 AVR Remote
無料のスマートフォン、タブレット用リモコンアプリ「Marantz 2016 AVR Remote」に対応。iPod touch / iPhone / iPad、Androidスマートフォン、タブレットからNR1200の操作や設定が行えます。
セットアップアシスタント
テレビ画面に表示される操作ガイドに沿って、誰でもかんたんに接続と初期設定ができるセットアップアシスタント機能を搭載。スピーカーの接続と設定、ネットワークの接続、テレビや入力機器の接続までを画像とテキストで初心者にも解りやすくガイドします。
日本語対応GUI
HDMI映像にオーバーレイ表示できる日本語対応GUIを搭載。ボリュームや入力ソース、サウンドモードなどを再生中の映像に重ねて表示するため、テレビ画面から視線をそらすことなく操作が可能です。セットアップ画面もオーバーレイ表示されるため、再生中の映像を見ながら設定の確認や変更を行うことができます。 ※ 一部の3Dビデオ、VGAなどのコンピューター解像度の映像、16:9や4:3以外のアスペクト比の映像、一部のHDR映像の再生中にメニュー操作を行うとオーバーレイ表示されずにメニュー画面のみが表示されます。
スマートセレクト機能
リモコン上の4つのスマートセレクトボタンに入力ソース、音量レベル、サウンドモードの設定などを登録することができます。スマートセレクトボタンを押すだけで、登録した複数の設定をまとめて切り替えることができます。
マルチゾーン機能(2ゾーン/2ソース)
メインルームと同じソース、または異なるソースを他の部屋で同時に楽しめるマルチゾーン機能を搭載。ゾーン2プリアウトに外部パワーアンプを接続して、ゾーン2のスピーカーを鳴らすことができます。
その他の特長
- 左右バランス調整機能
- トーンコントロール(Bass ± 6dB、Treble ± 6dB)
- 圧縮音源を原音に近い状態に復元する「M-DAX(Marantz Dynamic Audio eXpander)」
- 3D映像伝送対応
- テレビのリモコンで本機を操作できるスマートメニュー機能
- Webブラウザで設定ができるWebコントロール機能
- スリープタイマー機能(10分〜120分)
- オートスタンバイ機能(15 / 30 / 60分)
- 着脱式電源ケーブル
仕様説明
定格出力 |
75 W + 75 W (8 Ω、20 Hz - 20 kHz、THD 0.08 %)
100 W + 100 W (6 Ω、20 Hz - 20 kHz、THD 0.7 %) |
適合インピーダンス |
4 - 16Ω |
S/N比 |
98 dB (IHF-A、ダイレクトモード時 ) |
周波数特性 |
10 – 100 kHz ( +1、-3 dB、ダイレクトモード時 ) |
HDMI端子 |
入力×5、出力×1 |
音声入力端子 |
アナログ×3、Phono(MM)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1 |
音声出力端子 |
2.2chプリアウト×1、ゾーンプリアウト×1、ヘッドホン×1 |
その他の端子 |
ネットワーク×1、USB(フロント)×1、
Bluetooth / Wi-Fiアンテナ入力×2、
FMアンテナ入力×1、AMアンテナ入力×1、
マランツリモートバス(RC-5)入出力×1、IRフラッシャー入力×1 |
チューナー受信周波数帯域 |
FM: 76.0 – 95.0 MHz、
AM : 522 – 1629 kHz |
無線LAN(ネットワーク種類 / 周波数) |
IEEE 802.11 a/b/g/n準拠(Wi-Fi®準拠) / 2.4 GHz、5 GHz |
Bluetooth |
バージョン 4.1
対応プロファイル A2DP 1.2、AVRCP 1.5
対応コーデック SBC
送信出力 / 通信距離 Class 1 / 約30 m(見通し距離) |
消費電力 |
210 W |
待機電力 |
0.2 W(通常スタンバイ)
0.5 W(CECスタンバイ) |
付属品 |
かんたんスタートガイド、リモコン(RC041SR)、単4形乾電池 × 2、 FM室内アンテナ、AMループアンテナ、Bluetooth / Wi-Fiアンテナ×2、
電源コード |
最大外形寸法 |
W440 x H105 x D378 mm (アンテナを寝かせた場合)
W440 x H175 x D378 mm (アンテナを立てた場合) |
質量 |
7.9 kg |