DIAMOND 11 series - DIAMOND 11.3
逸品館代表コメント
■DIAMOND 200シリーズとの違い
DIAMOND 11シリーズに採用された技術は、先行発売されているDIAMOND 200シリーズと共通ですが、通常の直方体キャビネットを採用するDIAMOND 200がキャビネットの響きを生かしゆったりとした鳴り方なのに対し、ラウンドキャビネットの採用と新型ツィーターが搭載されるDIAMOND 11シリーズは、透明感と高域の切れ味が優れています。この音色の違いにより、ゆったりとした響きがマッチするクラシックやバラード系の音楽には200シリーズが、現代的なPopsやRock、テンポの速いリズミカルな音楽には、11シリーズがマッチします。
DIAMOND 11シリーズと200シリーズは価格も非常に近く、選択が悩ましいところですがどちらも良い音の製品なので、デザインの好き嫌いで選ばれても大丈夫だと思います。
■低価格・高音質を実現
最高価格モデルでも、一本11万円(税別)という低価格のDIAMOND 11シリーズですが、このような高度な技術の積み重ねにより、価格を遙かに超える澄み切った、美しい音質が実現しています。
フロントパネルには光沢ブラック仕上げが施され、ラウンドしたキャビネットは木目と仕上げが美しく、その音質と外観は優に2倍くらい高価なスピーカーを凌駕するほどです。
特徴
■良質な低音の実現
DIAMOND 11に使われる特殊なバスレフポート「スロットを使う分散ポートシステム」は、キャビネットの底面とベースボードの間に隙間を設け、底面に設けられたバスレフポートから放射される低音をベースボードで拡散し、通常の丸形のポートを持つバスレフ方式よりも豊かで良質な低音を実現する優れた方式ですが、よく似たシステムのポートをTADは、"Bi-Directional ADS"と名付け、ブックシェルフ型の"CE1、ME1"に採用しています。
2012年発売のDIAMOND 100で初めて採用されたこのポートが、DIAMOND 11ではさらに進化ています。ポート形状の改良により、はき出される気流が線形化され空気量が増加、低周波出力の増大が可能となりました。この新型ポートの採用により、DIAMOND 11 シリーズの低音は、同サイズのスピーカーより量感が豊かで膨らみや濁りの少ない良質さが実現しています。
■エンクロージャーの共鳴を低減し濁りのないサウンドを実現
Wharfedaleは、キャビネットの共振や共鳴がスピーカーのサウンドに大きく影響することを創業時からすでに認識し、キャビネットの音は、常に「スピーカーのサウンドの一部」であると考えています。
DIAMOND 11シリーズのキャビネットのために、Wharfedaleは、異なる密度の木材をテストし、ドライブユニットの音が「そのまま鳴る」ように、キャビネットの音を「抑え」ました。また、緩やかなカーブを描くラウンド側板の採用(DIAMOND 11.0を除く)により内部の共鳴を低減し、さらに特別に開発した吸音繊維を配置することで幅広い帯域幅にわたって優れた吸収性を発揮し、キャビネットの共振出力をドライバーの出力より25dB以上低減することに成功しています。
この優れたキャビネットの採用により、DIAMOND 11シリーズは、価格を超える「濁りのない透明なサウンドを実現」します。
■WFRベントシステムを採用した高域ユニット(ツィーター)
DIAMOND11のすべてのモデルに採用される高域ユニットには、新設計のWide Frequency Response(WFR)ベント付きモデルが採用されています。大型のチャンバーを使うこの方式では、ツィーター背後の空気抵抗が減少し、振動板がより大きく、より歪みなく動くことができるので高域の周波数特性と歪み特性が向上し、伸びやかで澄み切った高音が実現します。 さらにツィーター周囲に設けられた、広拡散性ウェーブガイドにより緩やかな指向特性を獲得、圧迫感のない自然な音の広がりを実現しています。
線材に使われるCCAW配線は、アルミの表面に銅をコーティングすることで、銅と同じ伝導性とアルミに近い軽さを実現し、振動系の慣性質量を軽減し、高域のリニアリティーを向上させます。また、後部に設けられたカッパーキャップは、磁気回路の歪みを低減し、透明で澄み切った高音を実現します。
これらの素晴らしい技術が導入された高域ユニット(ツィーター)を搭載するDIAMOND 11シリーズは低価格でありながら、上級(ハイエンド)スピーカーに匹敵する、澄み切った濁りのない伸びやかな高音が実現しています。
■大型マグネット、ロングボイスコイルを採用したミッドレンジとウーファーユニット
DIAMOND11シリーズのミッドレンジ(中域)・ウーファー(低域)ユニットには、この価格帯では珍しく高価なカーボン繊維を使う軽くて強度の高い振動板が使われます。磁気回路には、巨大なマグネットが使われます。
ユニットの理想である「軽い振動板と強力な磁気回路」の組み合わせを実現したこのユニットは、コーンの動きが完全にコントロールされ歪みが少ないだけでなく、感度(能率)も高く、真空管アンプなど低出力のアンプとの組み合わせでも良好な音質を実現します。
ツィーターにも採用された特殊形状の銅キャップ付きポールピースにより磁束が制御することで、ミッドレンジエリアにおける歪みが抑えられ、ロングボイスコイルの採用により振動板が大きくストロークしたときにも歪みが少なく、大音量でもスッキリとした濁りのない中低域が実現します。
■クロスオーバーネットワーク
DIAMOND 11シリーズのために新開発された優れた各ユニットと、共鳴の少ないのキャビネットの良さを引き出すため、クロスオーバネットワークは高度なシミュレーションと徹底したヒヤリングにより、正確に導き出されました。特にボーカルや楽器の生き生きとした表現には細心の注意が払われています。
完成したクロスオーバーコンポーネントの値、コンポーネントの形式、回路基板のレイアウトまでが最も正確に、そして精密に微調整され生産モデルに搭載されています。
仕様説明
型式 |
2.5ウェイ/フロアスタンディング/バスレフ型(スロット搭載) |
ドライブ・ユニット |
130mmケブラコーン・ウーファー
130mmケブラコーン・ミッドレンジ
25mmソフトドーム・ツイーター |
クロスオーバー周波数 |
3.2kHz |
推奨アンプ出力 |
25-150W |
周波数特性(±3dB) |
44Hz-20kHz |
出力音圧レベル(2.83V/1m) |
90dB |
公称インピーダンス |
8Ω |
寸法(W×H×D)*ターミナルと台座を含む |
194mm×900mm×323mm |
重量 |
15kg/1本 |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。
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