完璧なまでのパフォーマンスを手頃な価格で実現
2機の20cm径ウーファーが量感あふれる重低音再生を果たすシリーズトップモデル
80年を超えるワーフェデールの歴史を彩る数々のスピーカーシステムの中で、1982年の登場以来30年以上にわたり進化を続けながらその中核を担って来たのがDIAMOND(ダイアモンド)シリーズです。中でも“DIAMOND 200シリーズ”は、トラディショナルな外観に先進のユニットと独自のバスレフ技術を採用した現代ワーフェデールの誇る傑作シリーズです。スムーズで安定感のある低域レスポンスと伸びやかな高域による自然でバランスの整ったその音色から、“完璧なパフォーマンスを持った手頃なスピーカー”として世界中で支持され続けています。
逸品館代表コメント
■Wharfedale DIAMOND250について
せせらぎでは、Diamond Series中、水の音は一番自然。大型のエンクロージャーにも関わらず、響きに癖がなく、空間の透明感も非常に高い。目の前に川の流れが見えるような、その場にいるような音が出る。25万円という価格を信じられない、驚くほどよい音でせせらぎが鳴る。
セレナードは、Diamond 240に比べて楽器の数はさらに増える、スピーカーが大型化したのにもかかわらず、230の切れ込みの鮮やかさが250で蘇る。240でやや不満だった弦楽器の切れ込みの鮮やかさ(スリリングな感じ)が改善し、低音が豊で身体が包み込まれるような音場が実現する。コントラバスの低音は濁らず膨らまない。バイオ論は大型スピーカーとは思えないほど、繊細に鳴る。とてもHiFiだが、同時にとても音楽的な音。
モナリザでは、ギターの音はスッキリと透明感を増し、弦をリリースするときのアタック感がキチンと出る。ボーカルは肥大せず中央にコンパクトに定位する。高域の明瞭度が増し、ギターの音もボーカルの音も聞き取りやすく、分離感が向上した。スピーカーが大型化したのにもかかわらず、音像は逆に引き締まり、定位感が向上した。エネルギー感(躍動感)も非常に大きく感じられる。
500 Milesではピアノの響きが美しく、奏者がぽろり、ぽろりとピアノを愛でながら奏でている雰囲気が出る。ボーカルの口元が引き締まり、息づかい(ブレス)までリアルに聞こえるが、それが邪魔にならず、演奏の臨場感を向上させてくれる。ピアノとボーカルの息がピッタリとあって、上質に、実にプロっぽい音(本格的な演奏らしく)でこの曲が鳴った。
新世界ではイントロ部の管楽器のユニゾンが綺麗に出る。弦楽器の分離感、質感の再現性にも優れている。PP〜FFへの変化量も大きく感じられる。見た目も悪くないが、出てくる音はそれよりもずっと上質で深みのある音。シンフォニーが、実にシンフォニーらしく鳴った。
総合すると、本体サイズの大きささえ厭わないのであれば、50万円〜100万円近いTANNOYの音がこの価格で実現するかも知れない。アコースティックな音楽や本格的なクラシックを聞くのであれば、この価格帯では秀でたスピーカーだと思う。リスニングルームは大きい方が良さそう。
特徴
■豊かな音楽性を支える先進設計のドライバー・ユニット
DIAMOND 200シリーズのウーファーおよびミッドレンジユニットには、半楕円形状のリブを放射状に設けることで分割振動の発生を抑えたKevlar織布コーンを採用。独自のダイアモンドパターンのリブを持つモールドエッジが大振幅時の歪みを抑え、高いリニアリティーを発揮します。また大型マグネットを用いた強力な磁気回路がクラスを超えた充実の低音再生を果たします。
極薄ファブリックを用いたソフトドーム型ツイーターにも低歪で強力なフェライト磁気回路を採用。精密に設計されたウェーブガイドがウーファーとのクロスオーバー領域でのエネルギー改善を果たし、ミッドレンジ帯域の充実に貢献します。
■カラーレーションを抑え自然な響きを生み出すキャビネット構造
キャビネットには、ダンピングに優れたパーチクルボードを剛性の高いMDF材でサンドイッチした複合構造素材を採用。キャビネットに起因するノイズレベルを抑えカラーレーションを防いでいます。さらに、フロントには豪奢なラッカー仕上げが施されたMDF製バッフルを加えることでモダンな印象を与えると共に剛性を高め、ユニットの優れたレスポンスを引き出しています。補強のためのブレーシングを含むこれらキャビネットの設計には独自のコンピューターソフトウェアと最新のスペクトラルアナライザーによる解析技術が用いられ、最適化されています。
またクロスオーバーネットワークの設計にもコンピューター解析技術が活かされ、軸上、軸外特性を最適化することで部屋への適応性を高めています。センタースピーカーのDIAMOND 220Cを含む、DIAMOND 220以上のグレードには入力端子にバナナプラグに対応した二組のスピーカーターミナルを装備。付属のショートバーを取り外すことでバイワイヤ接続、バイアンプ駆動などに対応します。
■独自のスロット − ローデッド・バスレフ方式
DIAMOND 200シリーズはスロットローデッド・ディストリビューテッド・ポートを用いた独自のバスレフ方式を採用しています。これは、キャビネット底面とベースボードとの間に隙間を設け、底面に設けられたバスレフポートから放射される超低域をベースボードで拡散、この隙間から床面へ導く巧妙な構造です。これにより、バスレフポートに掛かるプレッシャーを一定に保ち、設置場所に影響されることなく理想的なダンピング特性が得られると共に、ポートノイズのない良質な重低音を届けることを可能にします。
■厳格なファインチューニングによる幅広い適応性
DIAMOND 200シリーズ各モデルはそれぞれ、ワーフェデール社の持つ5つのバリエーションに富んだ試聴室での何百時間にも及ぶリスニングセッションによって、厳格なチューニングが施されています。先進のコンピューターソフトウェアをはじめとする様々なツールを用いた解析と、長時間にわたるリスニングテストを繰り返して行われるチューニングプロセスによって、DIAMOND 200シリーズはあらゆるシチュエーションに対応し、どのようなリスニングルームにおいても機器本来の性能を発揮できるよう設計されています。強烈なアタックとダイナミクスを発揮する低域、伸びやかにしなやかに唄う中高域。ナチュラルで音楽性の高いその再生音は、まさしく楽器と呼ぶにふさわしい、ワーフェデールの伝統に則った新たなスタンダードと言えるでしょう。
仕様説明
型式 |
3ウェイバスレフ |
ドライブユニット |
2.5cm ソフトドームツィーター
13cm ケブラーコーンミッドレンジ
20cm ケブラーコーンウーファー×2 |
クロスオーバー周波数 |
350Hz & 2.5kHz |
周波数特性(±3dB) |
35Hz-20kHz |
出力音圧レベル |
(2.83V/1m)89dB |
定格インピーダンス |
6Ω |
寸法(W×H×D) |
250×1128×424mm(端子部含む) |
重量 |
29.4kg(1本) |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。
商品画像は、代表画像をイメージとして掲載している場合がございます。必ずしも商品名の画像と一致しているわけではございません。また、商品の仕様・パッケージ等につきましては予告なく変更される場合もございます。あらかじめご了承をお願いいたします。
オーディオ逸品館に掲載しています商品は他の逸品館販売サイト、実店舗と在庫を共有し同時販売しています。ご注文のタイミングによっては「在庫有り」表記の場合であっても欠品が発生する場合もございます。
万が一当社在庫およびメーカー在庫共に在庫切れの場合、お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、その際はご連絡の上、ご注文をキャンセルさせていただく場合もございます。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。