多種多様な音楽をオーディオシステムで聴くために
信号補正フィルター Sonic Corrector
Sonic Correctorはライン(RCA/XLR)入出力を持つ、アクティブアナログフィルターです。DACやフォノイコライザーなどのソース機器の出力をSonic Correctorに入力し、Sonic Correctorの出力をプリ・プリメインアンプのライン入力に接続することでお使いいただけます。様々な音楽・音源に対応するための3つのフィルターを搭載しており、オーディオシステムで音楽を聴く幅を広げます。主な特徴は以下の通りです。
- ・海苔波形復元フィルター:RECOVER搭載
- ・CD用アナログディエンファシスフィルター:DE-EMPH搭載
- ・高周波ノイズ除去フィルター:ANTI-ALIAS搭載
- ・アナログフィルターであっても音質劣化を最小限に抑えた回路構成
特徴
ストリーミングサービスは新たな音楽との出会いを提供してくれる一方で、時代ごとに想定される規定レベルが異なるため、しばしば大きな音量調整を強いられることがあります。特に1990年代後半以降の、いわゆる「音圧戦争」全盛期には、波形の概形が矩形波に近い=海苔波形の音源も多く存在します。リニアリティを重視するピュアオーディオ製品では、こうした音源との相性の良し悪しがはっきりと表れるのが実情です。
Sonic Correctorに搭載されているRECOVERは、海苔波形の音源から元来含まれていた振幅を引き出すフィルターです。矩形波は各周波数成分の位相が揃っている状態であるため、音響心理学の側面から聴感上の違和感が生じない範囲で位相を回転させることで、ピーク成分を復元します。
典型的な海苔波形音源、上:RECOVERオフ、下:RECOVERオン
なお、RECOVERは、一般的なEQやラウドネス機能と異なり、帯域ごとの音量を上下する処理ではありません。音源本来の音色や帯域バランス等は変えずに、過度な処理によって失われてしまったピークを復元させます。ピークの復元によって、単純な聴こえの問題だけではなく、アンプ・スピーカーの動作に負担を強いる矩形波から滑らかな波形に変化するので、それぞれの機器が本来の音質を発揮できるようになります。
図:RECOVERオン時の周波数特性
Sonic Correctorには、RECOVERのほかに2つのフィルターを搭載しています。
1つは、CD用ディエンファシスフィルターDE-EMPHです。CD初期にはプリエンファシスCDが存在しました。プリエンファシスCDは、高域のS/Nを稼ぐために、あらかじめ高域の音量を上げて収録されており、再生時にはその分高域の音量を下げる(=ディエンファシス)必要があります。しかしながら、昨今のCDプレイヤーにはディエンファシス機能が搭載されていなかったり、リッピングしてデータ化する際に認識されなかったりするために、高域が上がったまま再生されてしまうことがあります。DE-EMPHをオンにすることで、当時の規格で想定されていたアナログフィルター方式のディエンファシスを適正に行い、正確かつ自然な高域バランスで再生することができます。
もう1つのフィルターが高周波ノイズ除去フィルターANTI-ALIASです。ハイレゾ音源の中には、制作段階のクリップや外来ノイズによる無意味な高周波成分が混入している場合があります。また、聴感上好ましいとされるDACのNOSモードでは、高周波に折り返しノイズが出力されてしまいます。そのほか、一部広帯域フォノカートリッジや4ch LP再生時などでも高周波ノイズが含まれています。これら高周波ノイズは、アンプやスピーカーの非線形特性によって可聴域に降りてきてしまい、音が濁る原因となります。ANTI-ALIASは、-40dB@40kHzという高次アナログハイカットフィルターのため、それらノイズを除去することができます。また、アナログフィルターのため、デジタルフィルター特有のデメリットが存在しません。
高域にノイズが入ったハイレゾ音源、左:ANTI-ALIASオフ、右:ANTI-ALIASオン
これらアナログフィルターは、トップウイングによる綿密な定数設定と、イタリアの鬼才・M2TECHオーナー、マルコ・マヌータ氏の回路アートワークによって、音質劣化を最小限に抑えています。最新鋭のオペアンプを含む高性能素子を採用し、製造は日本国内で行われています。
フィルターの組み合わせの主な例としては以下がございます。
- ・海苔波形音源(24bit/48kHz以下)
- RECOVER:ON
- DE-EMPH:OFF
- ANTI-ALIAS:OFF
- ・海苔波形音源(24bit/88.2kHz以上)
- RECOVER:ON
- DE-EMPH:OFF
- ANTI-ALIAS:ON
- ・CDプリエンファシスデータ
- RECOVER:OFF
- DE-EMPH:ON
- ANTI-ALIAS:OFF
- ・音に濁りがみられるハイレゾ音源、あるいはDACでのNOSモード再生時
- RECOVER:OFF
- DE-EMPH:OFF
- ANTI-ALIAS:ON
- ・2010年以降にプレスされたレコード
- RECOVER:ON
- DE-EMPH:OFF
- ANTI-ALIAS:ON
- ・4ch LPなど高周波にキャリア信号が刻まれたレコード
- RECOVER:OFF
- DE-EMPH:OFF
- ANTI-ALIAS:ON
Sonic Correctorは、オーディオシステムをグレードアップすればするほど、前に聞いていた音楽が良く聞こえなくなってきた、そんな「オーディオ機器のリニアリティ追及」と「音楽の制作処理」による乖離を埋める製品です。
仕様説明
| 製品名 |
Sonic Corrector |
| 品番 |
TW-SC-STD |
| ライン入力 |
XLR、RCA1ペア(排他) |
| ライン出力 |
XLR、RCA1ペア(同時出力) |
| 搭載フィルター |
RECOVER、DE-EMPH、ANTI-ALIAS独立オンオフ設定 |
| 最大入出力電圧 |
8.4Vrms(XLR)、4.2Vrms(RCA) |
| 各入出力ゲイン |
RCA入力時には付属のショートピンをXLR入力に挿し込むことでゲイン調整が可能です
RCA入力時:-6dB(ショートピン無し), 0dB(ショートピン有り)
XLR入力時:6dB |
| THD+N |
-102dB以下 |
| 残留ノイズ |
-9uVrms以下 |
| 入力電圧 |
DC 12V/1A(2.1mm/5.5mmセンタープラス)、ACアダプター付属 |
| サイズ |
235 x 187 x 50mm (幅、奥行き、高さ、突起物等を含む) |
| 重量 |
1.3kg |
| メーカー保証 |
12ヶ月 |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。
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