DSD:22.5MHz、PCM:384KHz/32bit 対応 ディスクリートDAC搭載
特徴
■新型ディスクリートDAC搭載
TEACが発売するディスクリートDAC搭載モデルは、UD-701が最安値でした。それを更新したのがUD-507ですが、搭載されるディスクリートDACは、UD-701以上のモデルがESOTERIC最上級のGrandiosoシリーズ搭載DACとほぼ同じ構成なのに対し、UD-507のディスクリートDACはアッテネータ抵抗部がIC化されたDAC回路が使われます。
入力されたデジタル信号は、独自アルゴリズムを搭載したFPGA内のΔΣモジュレーターで64bit/512Fsにて処理された後、1チャンネルごとに16個のエレメント(1エレメントはロジック回路と高精度抵抗によるローパスフィルタが対となったもの)を通りアナログ信号に変換されます。このエレメント部分にICを使うことで小型化&低コスト化を実現したわけです。そういう意味でUD-507が搭載するDACは、完全なディスクリートDACというよりも、今までのIC DACとディスクリートDACの中間の存在と考えるのが良いと思います。
■UD505X SpecialとUD507 Specialの違い
サイズや外観はそれほど変わらないように見えるUD505X SpecialとUD-507 Specialですが、中身は全く違っています。大型基板一枚にほとんどの回路が搭載されていたUD505X Specialに対して、UD-507 Specialは基板がデジタルとアナログ、2枚の大型基板に変更されています。これは、ICよりも大きいディスクリートDACを搭載し、新たにバランス(XLR)入力を追加したためです。基板の大型化に伴い、電源も高性能&細分化されていて、UD507 Specialは型式番号の通りにUD505X Specialの完全な上級モデルとして生まれ変わっています。前面には、4極大型ヘッドホン出力に加えUSB-C入力も備わり、音質機能面だけではなく使い勝手も大きく改善されています。
■UD507 Special の音質
入力されたデジタル信号をサンプリング周波数方向に最大512倍(22.5MHz)、ビット方向が64bit(16bit入力では1bitがさらに48bitに細分化される)に分解した後に適正な演算を行い、デジタル領域で音楽信号を限りなく「アナログに近づけた(滑らかにする)」後に、ICよりも大きな電流を流せるディスクリートDACで超微細なデジタル信号を可能な限り正確にアナログ変換することで実現するのがCDを超えるきめ細やかで滑らかな音質です。
カートリッジに例えるなら「MMとMCの違い」に相当する繊細さの違いですが、それほど繊細なDACからの信号を増幅するには、超高性能なアナログ回路と瞬時応答性の限りなく高い電源が必要です。そのどちらもがUD-507には搭載されていますが、AIRBOWはその回路のパーツの大部分をESOTERIC Grandioso シリーズに使われるのと同等以上の高性能パーツに置き換えることで、ノーマルとは次元の異なる高音質の実現に成功しました。
アナログと聞き違えるほどの滑らかさと素直に伸びる高域。これまでの低価格DACとは、ひと味違う重厚さを感じさせる中低域。アナログに比べて「薄い」と感じさせるデジタルの欠点をほぼ完全に払拭することに成功し、その上でアナログでは実現できない「正確な立体感」を再現します。左右のスピーカーを結ぶ「空間」から音が出てくるような不思議な定位感。スピーカーの存在を完全に忘れさせる自然で豊かな音の広がり。そのどれもがこれまでの低価格DACでは得られなかった充実感です。
■組み合わせるPCについて
逸品館のYouTubeでは、低価格のPC(ACアダプターのみAIRBOW仕様)を使用しています。主な理由は、AIRBOW製品がPCの価格に依存せず高音質を発揮できることを証明するためです。
小型PCに付属するインバーター式のACアダプターは、出力に比例してノイズが大きく音質を損ねがちです。最大出力50W以下のACアダプターなら、音質にそれほど大きな影響を与えませんが、出力が100Wを越えるとPCの音質は悲惨なほど悪くなります。(そのため、AIRBOWミュージックPCは、高速と高音質を両立させるため「リニア電源」を採用しています)
ノイズをばらまく大電力インバーター電源を必要とするタワー型PCや、ゲーミング仕様の高性能ノートPCなどは、音が悪く音楽再生に向きません。なので、徒に高性能なCPUを選ばず、過剰な電源を必要としない省電力CPUを搭載し、50W以下の出力のACアダプターで動作する廉価なPCを、音楽再生専用としてご使用ください。合わせて、可能な限り余計なアプリ(ソフト)をインストールせず、音楽再生に集中できるようPCを最適化できれば、さらに良い音質が得られます。
仕様説明
方式 |
USB-DAC・プリアンプ・ヘッドホンアンプ |
USB入力 |
USB2.0 Type-C x1、USB Type-B(リア)x1 |
USB(リア) |
LINE×3、Phono(MM)×1 |
同軸・光 |
PCM 192kHz/32bit、DSD 2.8MHz |
Bluetooth |
4.2(LDAC、LHDC、Qualcomm aptX HD、aptX、AAC、SBC) |
オーディオ出力 |
RCA/XLR x1 系統 |
ヘッドホン出力 |
標準ステレオx1、XLR端子(バランス対応)x1、4.4mm 5極端子x1 |
S/P DIF入力 |
同軸(RCA)、光(TOS)x1 |
クロック入力 |
BNC x1(10MHzのみ) |
消費電力 |
18W(待機時 0.4W) |
本体寸法(W x H x D) |
290 x 85 x 249 mm(※突起部含む) |
質量:4.9 kg |
シルバーゴールド、ブラック |
付属品 |
電源コード、リモコン(RC-1341)、リモコン用単4形乾電池x2、フット用クッションx3、取扱説明書(保証書付) |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。
AIRBOWバージョンアップサービスのご案内
オーディオ逸品館で「TEAC - UD-507」をお買い上げのお客様は下記料金にて、
AIRBOWカスタムモデルへのバージョンアップを承ります。
【バージョンアップ料金】
■逸品館での購入品 100,000円(税別)/110,000円(税込)
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