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ハイスピードで革新的な音質がより一層向上され進化したTAD “Evolutionシリーズ”の新製品
“Evolutionシリーズ”
ハイレゾリューションなどのデジタル技術に対応しながら、革新的な技術も取り入れたシリーズ。2011年に同シリーズのスピーカーシステム「TAD-E1」を発売して以降、Bi-directional ADSポートの技術や、ベリリウム振動板とマグネシウム振動板を採用したCST(Coherent Source Transducer)ドライバーの搭載や、最高の音質を目指す“Referenceシリーズ”で培った技術を加えるなど進化を続けています。
特徴
定位に優れ、自然な拡がりを再現する9cmCSTドライバーを搭載
本機に採用されているTAD独自の9cmCSTドライバーは、ミッドレンジとトゥイーターの音源位置を揃えることで、ミッドレンジの振動板をトゥイーターのウェイブガイドの一部として動作するように設計しています。これにより、ミッドレンジとトゥイーターのクロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させ、全帯域にわたって自然な減衰特性と理想的な指向性パターンを実現しました。 また、自然な音場と定位の良い音像再生のために、ミッドレンジとウーファーのクロスオーバーを420Hz に設定し、トゥイーターには、振動板として最軽量・最硬度で優れた高域特性をもつベリリウム振動板を採用。 さらに、ミッドレンジには、内部損失が大きく、材料固有のカラーレーションや歪の少ない澄み切った中音再生が可能なマグネシウム振動板を採用しました。
リニアリティーの向上と駆動力の最適化を図ったMACC※1振動板16cmダブルウーファーを採用
豊かでカラーレーションがなく、素直でクリアな低音を実現するため、ウーファー用にアラミドの織布と異素材の不織布をラミネートしたMACC※116cm振動板を採用。また、振動板を忠実に駆動させるために、ボイスコイルには高強度のチタン製ボビンを採用することで、高い放熱特性によるリニアリティーの向上を実現しました。さらに、LDMC※2採用の磁気回路を搭載することで、駆動系と支持系のリニアリティーを高めるとともに、大型フェライトマグネットによる強力な駆動力と、最適化されたバスレフエンクロージャーとダブルウーファーを採用したフロア型にすることで、歪のないクリアで豊かな低音を再生します。
※1 MACC : Multi-layered Aramid Composite Cone
※2 LDMC : Linear Drive Magnetic Circuit
低域を自然かつ豊かに再生する「Bi-Directional ADSポート」を採用
スリット状のポートをエンクロージャーの両サイドへ、開口部を前後へ配置し、開口部への導入部はホーン形状にすることで、滑らかに効率良くポートを駆動しています。大振幅時のポートノイズを低減するとともに、ウーファー再生帯域内に強く影響を及ぼす低次の内部定在波がポートから漏洩する現象を抑制することで、クリアでレスポンスの良い中低音域を実現しています。また、「Bi-Directional ADSポート」を前後・左右対称のレイアウトにすることで、エンクロージャーを振動させる力を打消し、豊かで、力強い低域の再生が可能です。既発売のスピーカーシステム「TAD-ME1」、「TAD-CE1」にも採用している本技術を、内部容積の大きい本機に採用することで、さらなる広帯域化を実現しています。
低域スピーカーユニットの音源位置の整合と音響軸の最適化
エンクロージャーのバッフル面を3度傾け、CSTドライバーとウーファーユニットの音源位置の整合を図ることで、フロア型のダブルウーファーシステムの音場表現をより正確なものにしました。また、CSTドライバー周囲の回折への影響を低減するために、エンクロージャーバッフルエッジ部のラウンドを大きくとり、音響軸はリスナーに正対するよう角度をつけて設置しています。さらに、エンクロージャー内部の定在波解析を行い、最適な吸音材を選定して効果的に配置することで、音像・音場に悪い影響を及ぼす内部定在波を低減しています。
低域エンクロージャーから音響的に分離されたISOマウントネットワークフィルター
ウーファー用、CSTドライバー用のネットワークフィルターは、エンクロージャー下部に格納されており、本体エンクロージャーとは音響的に完全に分離されたISOマウント方式を採用しています。ウーファーやCSTドライバーのエンクロージャー内部の高い音圧の影響を受けない設計のため、ネットワークフィルターの各素子に音響的な影響を受けることなく、音ににごりのないクリアな空気感を再生できます。
低域アルミ削り出しプレートの設置により、振動を抑制して安定した設置が可能
エンクロージャー下部にはアルミプレートから削り出した15�厚の2枚のベースプレートを設置。ベースプレートとエンクロージャー本体との間に樹脂プレートを挟み込むことによりベースプレート自体の振動を抑制しています。また、ベースには前2本、後ろ1本のスパイクを用いることで、床面の材質などに左右されず安定した設置が可能です。本体の重心位置を3度傾け、さらに3点支持で安定させることで、強力な駆動力を持つウーファーのリアクションをしっかりと受け止める構造となっています。
仕様説明
型式 |
3ウェイ位相反転式フロア型 |
スピーカー構成 |
3ウェイ方式 |
ウーファー |
16 cmコーン型 x 2 |
ミッドレンジ / トゥイーター |
同軸9 cmコーン型 / 2.5 cmドーム型 |
再生周波数帯域 |
29 Hz 〜 60 kHz |
クロスオーバー周波数 |
420 Hz、2.5 kHz |
出力音圧レベル |
88 dB(2.83 V・1 m) |
適合アンプ出力 |
200 W |
公称インピーダンス |
4 Ω |
ユニット極性 |
低域(+)、中域(+)、高域(+) |
外形寸法 (W×H×D) |
1215 mm (H) x 350 mm (W) x 512 mm (D)、スパイク付き |
質量 |
46 kg |
付属品 |
スパイクコーン x 3 pcs
転倒防止スパイク x 2 pcs
スパイク受け x 3 pcs
ショートケーブル x 2 pcs
クリーニングクロス |